《新编日语(一)》第十四課 前文と会話と読解文

第十四課 あいさつの言葉

前文

今日の授業はとてもおもしろかったです。 先生はまず、「あなたの名前は何と言いますか」とわたしに聞きました。 わたしは「王友民(おうゆうみん)と言います。」と先生に答えました。 そのあと、先生は会話の練習を通してあいさつの言葉と日本文化の関係を説明しました。

日本語の中には、あいさつの言葉がたくさんあります。日本人は朝、人に会った時に「おはようございます」と言います。 昼間、人に会った時に「こんにちは」と言います。とくに日本人はあいさつに天気や季節の言葉をよく使います。 たとえば「いいお天気ですね」とか、「暑いですね」たか、とよく言うのです。あいさつの言葉はたしかに日本文化の一面を表しています。 わたしたちは日本語を勉強するとともに、日本の文化や知識もよく勉強しなければなりません。

 

会話

先生:あなたの名前は何と言いますか。

学生:わたしの名前はおうゆうみんと言います。

先生:漢字でどうか書きますか。

学生:漢字で「王友民(ワンユウミン)」と書きます。先生、この漢字(魚)は何と読みますか。

先生:訓読みでは、「さかな」とか、「うお」とか読みます。

学生:音読みでは、何と読みますか。

先生:音読みでは、「ぎょ」と読みます。たとえば、「金魚」や「熱帯魚」などの場合には「ぎょ」と読みます。みなさんは日本語のあいさつの言葉がわかりますか。

学生:はい、わかります。人と会った時や別れる時などにやりとりする社交的な言葉ですね。

先生:そうです。日本語ではそれをあいさつの言葉と言います。日本では、朝、人に会った時に何と言ってあいさつをしますか。

学生:「おはようございます」と言います。

先生:「おはよう」は中国語で何と言いますか。

学生:中国語で「早上好(ツァオサンハウ)」と言います。

先生:英語で何と言いますか。

学生:英語で「グッドモーニング」と言います。

先生:フランス語で何と言いか知っていますか。

学生:いいえ、フランス語で何と言うか知りません。

先生:フランス語で「ボンジュール」と言います。それでは、どんな時に日本人は「こんばんは」と言いますか。

学生:夜、人と会った時に「こんばんは」と言います。

先生:どんな時に「こんにちは」と言いますか。

学生:昼間、人と会った時に「こんにちは」と言います。

先生:人とわかれる時に何と言いますか。

学生:「さようなら」とか、「では、また」とか、と言います。

先生:「バイバイ」とも言いますか。

学生:はい、子供や学生は「バイバイ」とも言いますが、大人はあまり「バイバイ」とは言いません。

先生:人にお礼をいい時に何と言いますか。

学生:「どうも、ありがとうございます」と言います。

先生:人に謝る時に何と言いますか。

学生:「どうも、すみません」と言います。

先生:日本の人はあいさつにどんな言葉をよく使いますか。

学生:日本の人はあいさつに天気や季節の言葉をよく使います。

先生:たとえばどんな言葉ですか。

学生:たとえば、「いい天気ですね」とか、「暑いですね」とか、「よく降りますね」とか、とよく言います。ところで、先生、日本の人はどうしてあいさつに天気や季節の言葉をよく使うのですか。

先生:日本の人はお互いの生活に利益のあることを喜び合います。また、不利のあることを悲しみ合うのです。つまり、あいさつを通して心を結びつけて親しくなるのです。

学生:そうですか。あいさつの言葉はとても大切ですね。

先生:ええ、あいさつの言葉は日本文化の一面を表しています。みなさんは日本語を勉強するとともに、日本の文化や知識もしっかり勉強しなければなりません。

学生:はい、わかりました。

先生:たとえば日本でいちばん有名な花はなんというか知っていますか。

学生:はい、知っています。

先生:何という花ですか。

学生:桜です。

先生:日本でいちばん高い山何という山です。

学生:富士山です。

先生:日本でいちばんさかんなスポーツは何というスポーツですか。

学生:野球です。

先生:はい、よくできました。これからもしっかり勉強しなさいね。

学生:はい。

 

読解文

漢字の書き方と読み方

日本の人は毎日漢字を使っています。漢字はかれからの生活に欠かすことができません。 しかし、日常よく使う漢字はどう正しく書くのか、どう正しく読むのか、かれらはときどき迷います。

たとえば、「かいとうらんま」は「怪刀乱魔」と書くのか、それとも「快刀乱麻」と書くのか。「ごりむちゅう」は「五里夢中」と書くのか、それとも「五里霧中」と書くのか。「白」という漢字はどんな時に「はく」と読むのか、どんな時に「しろ」と読むのか、また、どんな時に「しら」と読むのか、首をかしげます。

「自分はパソコンを使って文章を書くから漢字を知らなくても困らない」と言っている人がいます。しかし、どの漢字を選択するかはやはりパソコンを使う人が決めなけばありません。このことを忘れてはいけません。

(角川書店「漢字の読み方」に基づく)

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